とある人からは「神」とも呼ばれている「週刊新潮」の出版元でおなじみの新潮社さんが、出版前の小説を特設サイトで7月27日までの期間限定で無料公開しています。
キャッチコピーを募集するに至った経緯
特設サイトの発表によると、小説のタイトルは「ルビンの壺が割れた」といいます。作者は全く無名の「宿野かほる」さん。ある日突然送られてきた、ものすごく面白く、そして、ものすごく奇怪な小説だそうです。
2017年8月21日に刊行予定なのですが、いまだ出版担当者が「すごすぎて、いまだコピーをつけられずにいます」とのこと。
そこで、まずは小説を読んでいただいて、読者の方からキャッチコピーを募集しようという異例の企画です。
キャッチコピーの応募期間と応募方法について
キャッチコピーの応募期間
応募期間は、2017年7月14日(12:00)~2017年7月27日(23:59)です。
応募期間が終了するとキャンペーンページも閉じられるようなので、小説も読めなくなります。
キャッチコピーの応募方法
応募はtwitterまたは専用フォームからです。
※twitterから応募するときはハッシュタグ「#ルビンの壺が割れた」を付けてください。
キャッチコピーの優秀作品には豪華プレゼントあり!
優秀作品に選ばれた5名様には、5千円の図書カードと、あなたのキャッチコピーが帯になった特装本がプレゼントされます。
キャッチコピーの応募の注意事項
当然ながら、結末を明かすようなキャッチコピーは厳禁です。twitterでの応募もあるので文字数は140文字以内になりますね。
まぁキャッチコピーがだらだら長いとその意味がなくなってしまいますよね。
「ルビンの壺が割れた」を読んでみた
限定公開されている「ルビンの壺が割れた」は特設Webサイトのほか、以下の電子書籍でも読むことができます。
- Kindle
- Digital e-hon
- BOOK☆WALKER
- BookLive!
- ブックパス
- Reader Store
※電子ブックってこんなにあるんですね、Kindleしか知らなかった・・・
出版前にかかわらず、全文公開されているのには驚きです。といってもそれほど長い小説ではないので、1時間くらいで読めました。
僕はKindleを持っているので、最初はWebサイトで読んで、次にKindleで読んでみました。というのも、最後まで読んだら、今度は一語一句を確認しながらもう一度読みたくなる、そんな小説です。
特設サイトの「社内でも驚嘆の声続々」の中にもありましたが、はっきり言って「騙され」ます。
さすが、今風の小説、SNSのやり取りで話が進んでいくのですが、このやりとりがきちんと小説になっているんですね。
Web版だと全7ページ(一つのやり取りが1ページというわけではありません)なんですが、ページをめくるたびに展開が変わっていき、読者自身でも一体何が起こっているのかわからなくなる、そんな小説でした。
Web版とKindle版を読んでみて、ひとつだけ感じたことがあります。
それは、Web版は横書き、Kindle版は縦書きです。SNSのやり取りがメインの小説なので、僕は横書きで読んだほうが読みやすく感じました。SNSの文章ってほぼ100%横書きですよね。
この小説はSNSで「やり取り」しているってことがとても重要だと感じたので、出版時もできたら横書きで刊行されたらがいいなぁって思います。
めったに本を読まないのですが、これは一気に読んでしまいました。ほんと、面白いです。公開終了まであと僅かですが、通勤・通学途中でも読めるボリュームなのでぜひ読んでみてください。
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