日本情報処理検定協会が行っている「情報処理技能検定試験 表計算」のためのコツをメモっておきます。
パータンを見極める!
出題はパターンが決まっています。
1級の場合は、問題文の左上に「入力データ」
右上に「表検索・参照するデータ」があります。
<出力形式1>では「入力データ」および「表検索・参照するデータ」から表を作ります。
次に<出力形式1>で作った表から抽出した表を作ります。
<出力形式2>は、ほぼDSUM関数を使った問題です。
<出力形式3>は、ほぼDSUM、DAVERAGE、DCOUNTなどのデータベース関数を使った問題です。
このパターンを覚えて、どの関数を使えばいいかを考えよう。
また、使われている言葉にもパターンがあります。
「表検索」「VLOOKUPを使いなさい」という意味です。
「参照」はどんな手段を使ってもいいです。VLOOKUP以外でもIFとかその複合とか。
「整数未満四捨五入の表示とする」などの「~の表示とする」はROUND系関数の使用ではなく表示形式の変更でOKです。
時短を心がける!
検定の解答時間は30分。ゆっくりやっていると全然時間が足りません。
少しでも早く作業をするための工夫が必要です。
時間配分の目安としては、
~5分:データ入力
~15分:<出力形式1>完成
~20分:<出力形式2>完成
~25分:<出力形式3>完成
~30分:表の体裁とグラフ
ショートカットを使う
よく使う機能はショートカットキーを覚えましょう。
キー操作 | 実行されるコマンド |
Ctrl+C | 選択した文字や画像などをクリップボードにコピー |
Ctrl+V | クリップボードの内容を貼り付け |
Ctrl+X | 選択した文字や画像などをクリップボードに切り取り |
Ctrl+A | すべてを選択 |
Ctrl+Z | 直前の操作を取り消す |
Ctrl+Y | 直前の操作を繰り返す |
F4 | 直前の操作を繰り返す |
Ctrl+Home | A1セルに移動する |
Ctrl+End | データが含まれている最後のセルに移動する |
Ctrl+右矢印 | 連続したデータセルの最終列に移動する |
Ctrl+下矢印 | 連続したデータセルの最終行に移動する |
Ctrl+Shift+右矢印 | 連続したデータセルの最終列まで選択する |
Ctrl+Shift+下矢印 | 連続したデータセルの最終行まで選択する |
Ctrl+1(フルキーの数字) | セルの書式設定を表示する |
F2 | 選択しているセルを編集モードにする |
【以降セル編集時の操作】 | |
Home | カーソルを行頭に移動する |
End | カーソルを行末に移動する |
Ctrl+右矢印 | 1 単語分右へ移動 |
Ctrl+左矢印 | 1 単語分左へ移動 |
Ctrl+Shift+右矢印 | 1 単語分右を選択 |
Ctrl+Shift+左矢印 | 1 単語分左を選択 |
表の体裁は後回し
表の体裁はあとでまとめてやります。
なおかつ、同じ操作が出てくるので「F4」または「Ctrl+Y」で繰り返しましょう。
オートフィルを使いこなす
特に、<出力形式2>の作表は「複合参照」を使ってオートフィルすると早いです。
関数の入力は「=」から!
関数を入力するときは「関数の挿入(入力フィールドにあるfxのボタン)」だと遅いです。
入力フィールドで=を打つと関数入力になります。また、Excelの補完機能も利用します。
例えば、数値の切り捨てに使う「ROUNDDOWN」を入力したいときは、
1.入力フィールドで「=roun」くらいまで打つ。
2.候補が出てくるので「↓」キーで「ROUNDDOWN」を選択して「TAB」キーを押す。
3.数値(マウスでセルを選択、または、セル番地を直接キーボードから入力)、桁数を入力する。
わからなくなったら、この時点で「Fx」を押してもOK!
パーセントを入力するときのワザ
テーブルでよく出てくるパーセント。数字を打って%(Shift+5)でもいいですが遅いです。
入力セルの書式を%にしてから数字を入力すれば、%を打たなくてもOK!
入力するセルをマウスで選択しておいて、リボンにある「%」をクリック(ショートカットならCtrl+Shift+%)。
セルを選択しているので、Enterキーを押すと、選択範囲内でカーソルが移動します。これも便利です。
確認しながらすすめる!
「売価=定価×0.93(整数未満切り捨て)※定価は<商品テーブル>を参照する」のような処理条件が出題されます。
この場合は、それぞれを分けて考えます。
<商品テーブル>を参照する→VLOOKUPで商品テーブルを検索
整数未満切り捨て→ROUNDDOWNで第二引数は0
それぞれの関数で作ってみて、戻り値(答え)が間違っていないことも確認した方がいいです。
実際にやってみる!
こちらの問題を実際に解いてみます。
1.準備
Excelを起動してA1に受験番号と名前を入力します。
表は一行開けてA3から入力していきます。
2.<入力データ>の内容を<出力形式1>にしたがって入力する
A3に「販売手数料一覧表」
A4から順に見出しの項目を入力します。
3.入力データを表の該当する項目に入力していく
<入力データ>に書かれている内容を「販売手数料一覧表」に入力していきます。この時使えるところはコピペで!
入力後はこんな感じ。
4.各テーブルを入力する
「販売手数料一覧表」の見出しを入力したら、1列あけて、<商品テーブル><乗率テーブル>を入力します。
パーセントの数字は、セルの書式を変更しておこう。
4.表とテーブルができたら、問題を解いていきます。問題は上から順序良くやるのがいいです。
商品名は<商品テーブル>の商品を表検索し、”商品”の文字を関数または演算子を使用して結合しなさい(例:A商品)
この問題は、「表検索」と「結合」の2つをやる必要があります。
なので、分けて考えましょう。
まずは「表検索」と書いてあるので「VLOOKUP」です。
「販売手数料一覧表」の「商品名」の下セル(B5)で「=vl」でvlookupが出てくるのでTABキー。
検索値はCOなので「A5,」カンマを打つと、次の引数入力に移動です。範囲はさっき作った<商品テーブル>なので、「O5:R8」をドラッグ選択して「F4」キーで絶対参照。またカンマを打って、列番号は2。閉じカッコはExcelが付けてくれるので打たなくてもOKですが関数がネストした時などエラーになることもあるので、自分入力するクセをつけよう。
できた関数の戻り値(答え)は「A」が正解。
確認できたら、次は「商品」の文字を連結します。
連結は簡単で、文字&文字と「&」でつなげればOK。
B5のセルを以下のように書き換えます。この時マウスでクリックしてもいいですが「F2」で編集モードにしたほうが早いです。
=VLOOKUP(A5,$O$5:$R$8,2)&”商品”
B5が「A商品」と表示されたら正解なので、オートフィルでB20までコピー。フィルハンドルをダブルクリックで!
等級は、COの右から1文字目とし、関数を使用して求めなさい。
右からと言われたらRIGHT関数です。
「販売手数料一覧表」の「等級」の下セル(C5)で「=ri」でRIGHTが出てくるのでTABキー。
「文字列」はCO(A5)なので「A5,」文字数は1。「X」と表示されたら正解なので、オートフィルで下までコピー。
売価=定価×0.93(整数未満切り捨て)※定価は<商品テーブル>を参照する。
「参照する」なのでVLOOKUP。商品テーブルを見ると、COがキーになっていて定価が決まっていることが分かります。
ここでは、「定価を検索して」「それに0.93かけて」「整数未満切り捨て処理する」というように分けて考えます。
定価の検索は、VLOOKUP。E5セルを選択して「=vl」で出てきたVLOOKUPでTAB。「検索値」はA5、「範囲」はマウスでO5:R8を選択して「F4」で絶対参照。列番号は定価なので3。E5セルに1240が表示されたら正解。
次に、F2でE5セルを編集モードにして「*0.93」と入力。
最後に「整数未満切り捨て処理する」ので、ROUNDDOWNを追加します。
セルが編集モードになっていると思うので、Homeキーを押します。カーソルが行の先頭に移動したら、=の右にカーソルを持って行きたいので、一文字右に矢印キーで移動。=とVの間にカーソルが移ったら「rou」と入力。候補に「ROUNDDOWN」が表示されるのでTABキー。数値は既に入力済みなので、桁数を入れます。Endキーで行末に移動したら、「,0)」と入力してEnterキーで完成です。
なお、関数を複数使った時は、閉じカッコを自分で入力しないとExcelに軽く怒られます。
増減絶対値=前期数量-後期数量 または、増減絶対値=後期数量-前期数量
どっちを計算したらいいかわからなくなりそうですが、絶対値なのでどっちでも答えは一緒です(引っ掛け?)
絶対値はABSという関数を使います。
H5セルを選択して「=ab」で出てきたABSでTAB。「数値」は前期数量-後期数量なので、F5-G5。128が正解。あとはオートフィル。
売上額=売価×(前期数量+後期数量)
これは、式をそのまま入力すればOK。
手数料率は<商品テーブル>を表検索しなさい。(%の少数第1位までの表示とする)
表検索なのでVLOOKUP。<商品テーブル>の検索キーはCOです。
最初に「商品名」を<商品テーブル>で検索したので、この式をコピーして使ってみます。
B5セルをコピーして、J5に貼り付け。「#N/A」と表示されますが気にせず「F2」を押してセル内を編集。まず「&”商品”」はいらないので削除。次に「検索値」が「I5」になっているので「A5」に修正。列番号を2から4にしてOKです。
「%の少数第1位までの表示とする」とあるので、リボンの「数値」にある%と桁数増やすボタンで変更します。
J5が7.3%になったらオートフィル。
手数料=売上額×手数料率(整数未満切り上げ)
ここは計算結果をROUNDUPですね。K5セルで「=rou」で出てきた候補から矢印キーでROUNDUPを選択してTABキー。
「数値」はI5*J5、桁数は0です。答えが出たらオートフィル。
乗率は<乗率テーブル>を表検索しなさい。(%の少数第1位までの表示とする)
この問題の山場の一つ。等級と区分のふたつから乗率を検索します。
<乗率テーブル>をよく見ると、区分が10~19まではテーブル内で2列め、20~29は3列め、30~39は4列めになっています。
つまり、区分を10で割った答え(商)に1を足せば、○番めになります。これをVLOOKUPすればOK!
まず、「10で割る」処理を考えます。割り算した答えを切り捨てればいいので、INTまたはROUNDDOWNを使います。
L5セルを選択して「=INT」でINTをTABキー。数値は区分なのでD5、それを10で割るのでD5/10。1と出てきました。試しにオートフィルでコピーして合ってるか見てみます。
良さそうですね。
考え方は合っているので、これに1を足して、VLOOKUPする式を作ります。
L5セルを選択して「F2」で編集モード。「Home」「右矢印」で=の後ろにカーソル移動。「vl」と入力して出てきたVLOOKUPでTAB。「検索値」は等級なのでC5、(カンマを忘れずに)「範囲」はマウスでO12:R14を選択して「F4」で絶対参照。カンマを打って、列番号にはINT(D5/10)の後ろに+1を追加。最後に)で閉じます。書式を%の少数第1位までの表示(1.7%が正解)にしてオートフィルします。
報奨金=売上額×乗率(10位未満切り捨て)
切り捨てなのでROUNDDOWNです。M5セルで「=rou」で出てきた候補から矢印キーでROUNDDOWNを選択してTABキー。
「数値」はI5*L5、10位未満切り捨てなので桁数は-1です。答えが出たらオートフィル。
これで表が出来ました。次は、合計を求めます。
<出力形式1>の例に「合計」欄があるので、この通りに合計を計算します。
出来上がった表を1行空けて、B22セルに「合計」と入力。求める列の22行目をCtrlキーを押しながらクリック。今回はF22、G22、I22、K22、M22です。クリックしたらホームリボンの右上の「オートSUM」をクリックすれば一度の全ての合計値を入力することができます。
<出力形式1>と同じ形式で、後期数量が600以下で手数料が60,000以上を抽出しなさい。
表題は”販売手数料一覧(後期数量が600以下で手数料が60,000以上)”とし、売上額の降順にソートしなさい。
まず、表題を作ります。先ほどの合計行から1行空けた、A24に「販売手数料一覧(後期数量が600以下で手数料が60,000以上)」と入力します。
次に、<出力形式1>の表内をクリック(A5とか)して「並び替えとフィルタ」ー「フィルタ」をクリックします(Alt→H→S→F)。
各項目にフィルタが付くので、「後期数量」をクリックして「数値フィルタ」ー「指定の値以下」をクリックします。
数値を600に設定します。
同様に、手数料が60,000以上も抽出します。
これで表示された表を「販売手数料一覧(後期数量が600以下で手数料が60,000以上)」と書いたセルの下(A25)に貼り付けます。
そして、合計を上の表と同じようにオートSUMします。
次に「売上額の降順にソートしなさい」とあるので、売上額の列のどこか(I26など)をクリックして「並び替えとフィルタ」ー「降順」をクリックします。
抽出した表を「○○の○○順にソートしなさい」もパターンなので、お忘れなく!
最後に、「販売手数料一覧表」のフィルタは不要なので、「並び替えとフィルタ」ー「フィルタ」で設定を解除します(Alt→H→S→F)。
販売手数料一覧表を基に<出力形式2>のような処理をしなさい。
ここはたいていはDSUMを使った問題です。パターンなのでやり方を覚えましょう。
まずは、表を作ります。今回だと、A34に「商品別集計表」A35から横に「商品名」「売上額」「手数料」「報奨金」、A36から縦に「A商品」「B商品」「C商品」「D商品」です。この時、見出しは全て最初に作った表からコピーしてきます。手入力は間違いの元になるので。
なお、商品名は関数で作ったのでそのままコピーするとエラーになります。「値」をコピーしましょう。
やり方は、普通にコピーした後、貼り付ける時に、右クリックして「貼り付けのオプション」から「123」と書かれたアイコンをクリックします。
これで、値がコピーされます。
なお、ショートカットキーでやることもできます。貼り付ける時に「Ctrl+Alt+V」で「形式を指定して貼り付け」ダイアログが表示されます。
「値の貼り付け」は「V」です。確定は「Enter」キー。
もう一つ、「貼り付けのオプション」のやり方もご紹介。
普通に「コピー(Ctrl+C)」「貼り付け(Ctrl+V)」します。
すると、「#REF!」とエラになります。この時、貼り付けたセルの右下にある「」をクリックします(Ctrlキーを押してもOK)。
出てきた一覧から「」を選択します。
一連の作業は、全てキーボードでできます。
コピー:Ctrl+C
貼り付け:Ctrl+V
形式を指定:Ctrl
値を指定:V
これが一番早いかも。お好きな方法でどうぞ。
次は、データベース関数のための準備です。データベース関数は条件をセルに書く必要があります。
「商品別集計表」は商品名をキーにして、売上額、手数料、報奨金の合計を計算します。
合計なのでDSUMを使います。
キーになるのは、商品名なので、こんな条件のセルをコピペで作ります。
では、やり方。
まず「商品名(A35セル)」をコピーします。A41から右に4列ドラックして貼り付けます。
次に、商品の名前(A商品~D商品)も貼り付けます。こちらはコピーして「行列を入替えて」貼り付けます。
以上で、検索条件セルができました。次はDSUM関数を入力します。
B36セルで「=dsu」でDSUMが出てくるのでTABキー。データベースは最初に作った販売手数料一覧表。合計以外を全て選択します。「A4:M20」でF4キーを押して絶対参照にします。次にフィールド。これは集計したい列の名前です。売上額だったら「売上額」なので、上のセルを指定します。この時、あとで右にずらしたいので、行だけ固定しておきます。F4キーを2回押して、列$行とします。最後に条件。先ほど準備した条件セルを指定します。A41:A42で絶対参照。
計算できたらオートフィルで下にコピーします。
次に、A商品以外の行にコピーされた式を修正します。B商品の売上額セル(B37)を選択してF2を押します。
B37セルが編集モードになったら、検索条件の「$A$41:$A$42」を「$B$41:$B$42」に直します。
「$A$41:$A$42」の紫色の枠を「$B$41:$B$42」にドラックすればOK。
同様に、C商品、D商品の売上額セルも修正します。
修正できたら、手数料、報奨金のところにオートフィルします。これで、<出力形式2>が完成です。
最後は<出力形式3>
まずは、<出力形式3>の表を作ります。文字列が長いのでセル結合して下さい。
項目ができたら、データベース関数用の条件セルを作ります。
条件を作るコツは、問題文内の「項目」と「数値」です。
「○○(項目)が××(数値)」となっているところが条件になります。
一番目は「後期数量が500より多く700より少ない」とあるので、これが条件。
「多い」「少ない」「以外」などの比較条件は次のように書きます。
より大きい | > |
以上 | >= |
等しい | =(省略可) |
以下 | <= |
より小さい(未満) | < |
以外 | <> |
今回の問題なら、「500より多く」は「>500」、「700より少ない」は「<700」になります。
数値が二つ以上あるときは、条件をその数だけ書きます。これがAND(かつ)なのかOR(または)なのかで少し書き方が変わります。
AND条件は、条件を横並びにします。
項目 | 項目 |
条件1 | 条件2 |
OR条件は、条件を縦並びにします。
項目 |
条件1 |
項目 |
条件2 |
「500より多く700より少ない」は「かつ」が隠れているのでAND条件です。
項目は「後期数量」なので、セルに書く条件はこのようになります。
この時の「後期数量」は以前DSUMした時のように、表の見出しからコピーしてきましょう。
あとは問題文を見て、平均なら「DAVERAGE」合計なら「DSUM」件数なら「DCOUNT」を使います(基本はこの3つのどれか)。
では「後期数量が500より多く700より少ない中での売上額の平均」をやってみましょう。
「平均」なので「DAVERAGE」です。M36セルを選択して「=dav」で出てきたDAVERAGEでTAB。「データベース」はマウスでA4:M20を選択して「F4」で絶対参照。「フィールド」は「見出し」なので「売上額」の文字列が入っているセルを選択。このセルはデータベースで選択した中でなくてもOK。近くにあるI25あたりのものでいいです。「条件」は先ほど用意した検索条件セルを絶対参照で指定します。
ここで、データベース(表)を選択するときの小技を。
マウスでドラックするよりも、キーボード操作のほうがラクです。
まず、始点のセルを選択します。
次に、Ctrl+Shift+右矢印キーを押すと、右端まで選択されます。
次に、Ctrl+Shift+下矢印キーを押すと、右下端まで選択されます。これが一番早くて正確!
これで「後期数量が500より多く700より少ない中での売上額の平均」ができました。
次は「手数料が60,000円以上で報奨金が25,000円未満の件数」です。
条件は、こんな感じでExcelに作りましょう。
手数料 | 報奨金 |
>=60000 | <25000 |
2つの条件は「かつ」なのでAND条件。条件は横に並べます。
「件数」とあるので、DCOUNTを使います。
ここで、ちょっとでも早く作業するために、コピペを使います。
まず、「後期数量が500より多く700より少ない中での売上額の平均」で作った「=DAVERAGE(~~)」のセルをコピー。
エラーが表示されますが、気にせず、F2で編集モード。
Homeキーを押して、カーソルが行の先頭に移動したら、=DCOUNTと入力したいので、=の右に矢印キーで移動して、「DAVERAGE」を消します。=とDの間にカーソルが移ったら「Ctrl+Shift+右矢印」で「DAVERAGE」を選択して「dc」と入力して出てきた「DCOUNT」でTABキー。条件を作成したセルへドラック、フィールドは、件数の場合どこでもいいので、手数料あたりに修正。以上で「手数料が60,000円以上で報奨金が25,000円未満の件数」が完成です。
最後は「等級がXまたはZの手数料の合計」です。
検索条件は、「等級がX」「等級がZ」で、つなぎは「または」なので、セルを縦に並べます。
等級 |
X |
等級 |
Z |
今回の場合、等級は「X、Y、Z」の3種類なので、「Yではない」という条件でも同じ結果になります。
等級 |
<>Y |
では、ここもコピペでやってみましょう。使う関数は「合計」なので「DSUM」ですね。
まず、「手数料が60,000円以上で報奨金が25,000円未満の件数」で作った「=DCOUNT(~~)」のセルをコピー。
エラーが表示されますが、気にせず、F2で編集モード。
Homeキーを押して、カーソルが行の先頭に移動したら、=DSUMと入力したいので、=の右に矢印キーで移動して、「DAVERAGE」を消します。=とDの間にカーソルが移ったら「Ctrl+Shift+右矢印」で「DCOUNT」を選択して「dsu」と入力して出てきた「DSUM」でTABキー。検索条件を作成したセルへドラック、フィールドは、「手数料」。以上で「等級がXまたはZの手数料の合計」が完成です。
以上で、作成すべき表ができたので、体裁を整えます。
まずは、表題。
「A3」セルに書いた「販売手数料一覧表」を中央揃えにします。
表と同じ列幅のセルだけ選択して「セルを結合して中央揃え」
同じ作業を「販売手数料一覧(後期数量が600以下で手数料が60,000以上)」と「商品別集計表」でもやります。
表と同じ列幅のセルだけ選択したら、F4またはCtrl+Yで繰り返すのがいいです。
次は、罫線。
外枠を太く、内を細く作るのが指定なので、これを一度にやります。
まずは、外枠を書きたい表を選択します。
右クリックして「セルの書式設定」または「Ctrl+1(フルキーの1)」をクリックします。
「セルの書式設定」が表示されるので、「罫線」タブをクリック。
はじめに外枠を引くので、線種を太くして、「外枠」をクリック、続けて、線種を細くして、「内側」をクリック。
「OK」ボタンをクリックすると、表の罫線を一度に引くことができます。
この処理を、F4キーで繰り返すことが出来るので、次の表を範囲選択して「F4」
全部で4つの表の罫線をあっという間に引けます!
次は、見出しを中央揃えにします。
最初の表の見出しを選択して、中央揃え。
あとは、中央揃えしたい見出しを選択してF4です。その時、表の下に書いた「合計」も忘れずに!
最後は、数値の桁です。
基本、数値は3桁区切りにするので、数字が入っているセルをすべて選択して、桁区切りにします。
ここで、数字だけが入っているセルを選択する技を。
まずはシートを全選択。
F5でジャンプを呼び出します。
「セル選択」をクリック
「選択オプション」で「数式」を選択して「文字」のチェックを外して「OK」ボタン。
一部、選択されないセルがあったら、Ctrlキーを押しながらセルをドラックします。
※万能じゃないので、%とかも選択されちゃうことがありますのでご注意を。
表の体裁が整ったら、グラフを作ります。
たいていは、<出力形式2>のデータから作成します。
今回は
「<出力形式2>の手数料・報奨金を商品名別の積み上げ縦棒グラフにしなさい」
「タイトルは“手数料・報奨金の比較“とし、凡例は“手数料“・“報奨金“とする」
必要なデータだけをドラックしてグラフを作ります。
その時、凡例になる文字とデータを選びます。
データを選択したら「挿入」ー「グラフ」ー「縦棒」ー「積み上げ縦棒グラフ」を選択。
※キーボードではAlt→N→C
ほぼ完成形のグラフになります。
あとは、タイトルを入力します。
「グラフタイトル」という文字が表示されているのでで、修正します。
「グラフタイトル」のどこでもいいのでクリックして、
Ctrl+Aで全選択後に文字入力するのがいいです。
なお、ここのエリアは右クリックメニューが出てこないので、貼り付けなどをするときはキーボードショートカットでやりましょう。
最後に、表とグラフが重ならないように配置すればOK!
全部出来たら、印刷です。
表計算検定の1級では、1ページに印刷した紙と、データを提出します。
「ファイル」ー「印刷」から印刷の設定を行います。
用紙を「横方向」サイズは「A4」拡大縮小を「シートを1ページに印刷」にするといい感じになります。
印刷プレビューで確認しましょう。
練習すれば30分でできるようになります!がんばりましょう!!
2018年8月追記
報奨金の計算式が間違えておりました。文面と画像を修正いたしました。
ご指摘くださいました方、ありがとうございますm(__)m
コメント
《出力形式1》報奨金の求め方がまちがっています。手数料×乗率になっています。問題の方では売上額×乗率となっているので、《出力形式3》のDCOUNTの値が間違っています。
当サイトをご覧くださいましてありがとうございます。また、記事の間違いをご指摘くださいましてありがとうございました。本日、文面と画像を修正いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。