バックアップはやっぱり重要!ってことで、今回はMicrosoftが開発している「SyncToy」というフォルダを同期する(=バックアップする)ソフトを使ってみました。
僕は普段使いでセキュリティとか気にしないファイルはGoogleDriveにアップロードして使っています。ただGoogleDriveは容量が15GBと制限があるので、何でもかんでもアップロードできるわけではありません。
特にmp3などの音楽ファイルを多く持っていて、それはGoogle Play MusicにアップロードしてスマホやPCで聞いているのですが、元ファイルは手元に残しておきたいです。
Google Play Musicの使い方は別記事をご覧ください。
そんなわけでクラウドの時代になっても、パソコンのディスクにあるファイルは結構多く、ディスクの故障などでなくなってしまうと悲しいことになってしまいます。
そこで必要なのがバックアップ。バックアップソフトは色々ありますが、今回はMicrosoftが開発している「SyncToy」を使ってみました。
SyncToyをダウンロードしてインストールする
以下のMicrosoftのサイトに接続します。
「Download」ボタンをクリックすると32ビット版か64ビット版かを選択する画面になります。
僕のOSは64ビット版なので下をクリックして「Next」ボタンをクリックします。
※Windows OSが32ビット版か64ビット版かは以下の記事でわかります。
「Next」ボタンを押して少しするとファイルのダウンロードが始まります。
2017年9月10日現在でVer.2.1のようです。
ダウンロードができたら「SyncToySetupPackage_v21_x64.exe」をダブルクリックしてインストールします。
「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」ボタンをクリックして下さい。
「Microsoft Sync Framework 2.0 Core Components」のライセンス承諾画面が表示されますので「Accept」ボタンをクリックします。
今度は「Microsoft Sync Framework 2.0 Provider Services」のライセンス承諾画面が表示されますので「Accept」ボタンをクリックします。
次の画面では「I have read and understand the warning above」にチェックを付けて「Next」をクリックします。
また「License Agreement」画面になります。「I Agree」を選択して「Next」ボタンをクリックします。
プログラムのインストール先とどのユーザーで使用するかの確認画面になります。通常は変更する必要がないのでこのまま「Next」ボタンをクリックします。
最後の確認画面になりますので「Next」ボタンをクリックします。
「Installation Complete」と表示されたらインストール完了です。「Close」ボタンをクリックします。
SyncToyを起動する
プログラムグループの「SyncToy」をクリックして起動します。
使う頻度が高いときは「SyncToy」アイコンを右クリックして「タスクバーにピン留めする」とタスクバーに表示されるので便利です。
初めて起動するとカスタマーエクスペリエンスプログラムに参加するか聞いてきます。これは匿名でマイクロソフト社にエラーデータなどをアップロードして不具合対策に役立てるプログラムです。参加義務はないので「No, I don’t wish to participate.」のままで「OK」ボタンをクリックします。
「OK」ボタンをクリックするとメイン画面が表示されます。「Create New Folder Pair」から同期したいフォルダを選択していきます。
この「SyncToy」は英語版しかないのですが日本語化してくれている方がいらっしゃいます。こちらから日本語化してみます。
SyncToyを日本語化する
こちらのサイトから、作者様に感謝しながら日本語化するパッチをダウンロードします。
「日本語化ダウンロード」にある「oyasu.info(メイン)」または「usamimi.info(ミラー)」をクリックします。
2017年9月10日現在で「synctoyjp_230918.zip」をダウンロードすることができます。
このZIPファイルを解凍すると以下の3つのファイルが入っています。
- SyncToy2.1日本語化について.txt
- SyncToyPatch_x64.exe
- SyncToyPatch_x86.exe
先ほどインストールした32ビットまたは64ビットのパッチを「SyncToy」をインストールしたフォルダにコピーします(通常は「C:\Program Files\SyncToy 2.1」です)。
コピーしようとすると「対象のフォルダーへのアクセスは拒否されました」と表示されることがあります。このときは「続行」ボタンをクリックします。
無事にコピーができましたらコピー先の「SyncToyPatch_xXX.exe」をダブククリックして起動します(XXは32または64です)。
あっ、その前に「SyncToy」が起動していましたら終了させておいて下さい。
「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」ボタンをクリックします。
「差分パッチを適応します。よろしいですか?」と表示されますので「はい」ボタンをクリックします。
「差分パッチ進行状況」が表示されて・・・
「パッチ作業が完了しました」と表示されたら「OK」ボタンをクリックします。
これで日本語化が完了したのであらためて「SyncToy」を起動してみましょう。
無事に日本語で表示されています。あたらめてありがとうございます!!
SyncToyの使い方
SyncToyの使い方は直感的でわかりやすいです。SyncToyでは同期するフォルダのことを「フォルダ・ペア」と呼びます。最初はこの「フォルダ・ペア」を作ります。
メイン画面の下にある「フォルダ・ペア作成」ボタンをクリックします。
同期するフォルダの選択画面になります。どちらも「参照」ボタンから選べます。
左側フォルダと右側フォルダを選択したら「次へ」ボタンをクリックします。
次に同期の動作について決定します。ここがとても重要です。
とりあえず後でも変更できるので今は「同期」を選んで「次へ」ボタンをクリックします。
最後にフォルダ・ペアの名前を付けます。日本語でもOKです。名前をつけたら「完了」ボタンをクリックします。
メイン画面に戻って今作成した「フォルダ・ペア」が表示されます。
この「フォルダ・ペア」は複数作成してそれぞれを実行することができるのでとても便利です。
「動作の変更」をクリックすると同期動作の変更ができます。
「設定の変更」をクリックすると同期を除外するファイルを指定したり、上書きされたファイルをごみ箱に残すかどうかを決めたりできます。
SyncToyの同期動作についての解説
SyncToyでは同期動作に3種類があります。それぞれについて解説します。
同期
左側フォルダと右側フォルダを常に同じに保つモードです。左右どちかのファイルやフォルダに追加・更新・変更・削除などの操作をすると反対方向のファイルやフォルダも追加・更新・変更・削除などが実行されるモードです。常に左右が同じになるのでまさに「同期」を取るモードになります。
Echo
左側フォルダに追加・更新・変更・削除があると右側にも反映されます。ただし、右側に変更があっても左側へは反映されません。差分バックアップとも呼ばれます。
Contribute
左側フォルダに追加・更新・変更があると右側にも反映されますが、ファイルやフォルダの削除は右側へは反映されません。また右側に変更があっても左側へは反映されません。増分バックアップとも呼ばれます。
結局どれがいいの?
通常はどちらか一方の同期元をメインで使用すると思います。
僕の場合は左側フォルダがメインフォルダにしています。ファイルやフォルダの操作は間違えて消したりすることもあるので、オススメは「Contribute(増分)」です。これだと右側にファイルやフォルダが残った状態になります。
ただし、同期先のディスク容量は増え続けていくので、どこかのタイミングで「Echo(差分)」を取って同期先のディスクを整理するのがいいですね。
SyncToyを自動化する
SyncToyはGUIアプリなので基本は画面をクリックして操作することになります。
これだと「ログインしたときに同期する」や「毎日18時に同期する」などの自動化はできないのですが、このSyncToyにはコマンドラインから動作させる「SyncToyCmd.exe」があります。
次の記事ではこの「SyncToyCmd.exe」の使い方をメモっておきます。
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